教える力   

日本のシンクロナイズドスイミングを牽引した井村雅代コーチの本です。
教える力―私はなぜ中国チームのコーチになったのか
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素晴らしく。。
子育て中の親御さんにも、学校の先生にも、もちろんピアノの先生にも、教育全般に関わる皆さんにお薦めの本です。

コーチ論、生き方における信念が込められています。
全てを全て、そのまま受け取るのでなく、こういう見方もある、と新しい見解を発見したり、すごく共感できるフレーズに出会ったり。1人の人、“井村雅代”さんの様々な経験と思いがぎっしりつまっています。シンクロの音楽や振り付けに関するページも興味深く。

世の中には多くの指導者がいて、それぞれの信念でその職を全うしています。
少し前に水泳のコーチ平井さん、またマラソンのかんとく原さんの本を読みました。
(こちらです→)

共通して言えるのは「ぶれない信念」
そして「相手を十二分に観察していること」「厳しさと愛情のバランス」

以下、幾つか本より抜粋です。
ご参考までに。



すぐれた選手を育てるのはコーチ。
素晴らしい選手は素晴らしい指導があって生まれる。




駄目になるグループのもうひとつの大きな原因は、リーダーに目標とするものの具体的なイメージがないということ。ただ頑張りましょう、でなく、何を頑張るのか、今日はその中の何を具体的に頑張るのかを伝えないといけない。




教育が天職というよりも人が好き。
人と向き合う仕事って、相手によって全部変えなきゃならないでしょ?
あの子には分かってもらえた言葉もこの子には通用しない。






何をするにも一番大事なのは“心の才能”
できないのは自分の努力が足りないんだ。だからもっと努力しよう、と思えることが心の才能。




努力したら次に行けると思っているけど、努力した上に、さらにその上の努力をしなかったら、北京より上にはいけません。※北京=北京オリンピックのこと




“プレッシャーから解放される方法、教えてください”
“プレシャーなんか、とことん感じればいいねん”





教育で一番大事なのは“親と教師の連携”




子供が歩く道には石ころが転がってるもの。それを先にどけてどうするのですか?“気をつけなさいよ”と言うのはいいけど、親が黙って取ってやるから、子供達は自分が歩いて行く人生の道につまずく石なんてないと思い込んで大きくなる。





何かを辞めるときは、自分が納得して、胸を張れる終わり方をしないといけません。




幸運もオーラも元気な人についてくる。





世の中を見たらずるく上手に生きてる人がいるよね?片や、こつこつと努力していることがなかなか実らん人もおる。自分は真面目にやってるのに、ずるい人がええ成績を取って、それを羨ましいと思うんやったら、そうしたらいい。それで自分が後ろめたくなかったら、どうぞそうなりなさい。どっちに生きるかは、あなた自身の選択や。

どっちに生きるかは、その人の人間性と、知性と、教養なんです。
人間としてのレベルの問題なのよ。

by chikako-kokachi | 2016-04-08 07:27 | 本、映画、絵

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