宇野功芳対話集 演奏の本質   

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宇野功芳対話集 演奏の本質 音楽之友社

とてもおもしろい本でした!
作曲家、評論家、ピアニスト、バイオリニスト等、10人の音楽家の皆様と宇野先生の対話集。対談、そして往復書簡による2パターンで対話が紹介されています。

個性の強さ。
ズバリの意見。
音楽の深さ。
楽譜、作曲家との向き合い方。
表現者としての姿勢。
トスカニーニやコルトーのお話。
録音に関して。
etc

音楽の本質、という難しいテーマ、大きなテーマに対して、なんともスムーズでライブ感の伝わる、コンサートのような対談集。意見の違いの掛け合いがとても面白い。全く性格の違う対旋律のよう。書簡は、人の手紙を覗き込んでいるようなちょっとドキドキした感覚になる。信頼したもの同士の書簡からしか生まれない、リラックスした、温かい雰囲気の中で、音楽について、シューベルトについて他、熱く語られている。

宇野先生との出会いは数年前。
先生に出会ってから沢山の知らない世界を学んでいます。
何がいいとか悪いとか、そういう話ではなく、知るか知らないかでこんなに視界が開ける(もちろん徐々に)ということ、先生に出会って今までなかった目線、そして感覚が自分の中に増えていくのを実感しています。

人との出会いは不思議なものです。その時、その瞬間にその人に会えるようなっているのか、何か引き寄せる別の要素があるのか、どうなっているのか分かりませんが、本当に不思議です。本、言葉との出会いも似ているように思います。

今、1度読み終えたこの本をもう1度読み返しています。
興味深いお話は沢山でてくるのですが、ピアニスト遠山慶子さんの言葉に大きなショックを受けました。

「.......私、指を動かしている意識ないもの。音楽家は先に自分が歌うものだと思うの。でもそれが全然できないの。自分が後ろになっちゃうの。“こう弾こう”と思う前に音楽が始まってしまうの。始まってしまうから自分がついていくしかないのよ。何の意識もないうちに指が先に進んでいって。私はただぼんやりとそれを聴いている。.........」


そんな境地があるのか。。。
音楽の本質って何なのだろう。。。


ご興味ございましたら是非に!


先日、大久保混声合唱団の皆様と紀尾井ホールでのコンサートに出演して参りました。夢の紀尾井ホールでの演奏。感激でした。しかも大好きなリートの世界。近くに更新致します。そして現在、家がすごいことになっております。。事件?についてはまたの更新で。あと数日の我慢です!

by chikako-kokachi | 2015-04-23 07:13 | 本、映画、絵

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