ピアノの先生の役割   

ピアノの先生といっても、様々なタイプの先生がいらっしゃいます。

子どもの初心者、導入を得意とする先生、その後の段階を得意とする先生、音大受験生を多く受け持つ先生、大学の講師、教授、大人の初心者の方、大人の趣味の方を得意とする先生、アマチュアさんでもバリバリ演奏される方と馬が合う先生etc 得意とする層が2つ3つある先生もいらっしゃいます。

また、ピアノの先生、「教えること」のみを専門としている先生、演奏活動と並行して先生をしている方、演奏活動メインで、たまにレッスンを行っている先生。etc.

お教室の先生、個人で教える先生。

教え方のタイプだって多種多様。先生の数だけタイプがあって、もうそれは夫々のご家庭の子育て方があるのと同じことですかね。

こんなに沢山の選択肢!
様々な条件、想いから先生との出会いがあるわけで。
すごいご縁ですよね。

きっと夫々の先生の根底には、何か大きな理念というか、強い想いをもってその仕事を邁進されていることと思います。私も、若輩者ながら、いつも心していることがあります。

それは昔、師匠から言われた言葉です。
そしてそれを先日通訳している時に、久しぶりに耳にしました。
大切なことなので、書き留めておきたいと思います。


【先生の役割】
今、その時、その子が弾けるようになる為に先生がいるのではない。
将来、その子が一人でどうやって楽譜からその音楽を読み解いて、表現していくのか、その方法を伝える為に先生がいる。

現在でなくその子の未来の為の存在。
自立の助け。



同じことを何度もしつこく繰り返し繰り返し、忍耐強く諦めずに伝え続けてくれて、でもあまりに私の覚えが悪くて、きっと堪忍袋の緒が切れたのでしょう、その時に諭されるように言われたことです。毎回毎回同じことを注意されてしまう自分が悔しくて、なにより先生に申し訳なく。。。その時は弾けても、次のレッスンで、または次の曲で同じ様なことを言われていてはダメということ。言葉で分かっていて、やっているつもりだったのですが、それが音に表現されていなかったのでしょう。悔しく情けない想いの一方、こんな風に生徒のことを思ってレッスンを進めてくれていたのか、と少しだけ嬉しい気持ちにもなりました。(だからこそ悔しかった)

(実際言葉の通りです。
今私が新しい曲を譜読みする時、その楽譜を読み解く手段、それを音にする時の体や耳の使い方、今迄習ってきた先生方の教えが基盤にあります。)

すごく印象に残っていた言葉だったので、自分が教えるようになってからこのことを強く意識してきました。先生は当時のことを覚えているのか分かりませんが、通訳として先生のレッスンの場にいて、またその言葉を聞くことになるとは。。初心に帰れと言われているようでした。

将来、プロになる子もいるかもしれない、プロにならない子が大半だとしても、せっかくピアノを習った子達が、人生において「ピアノ」「音楽」を、身近に感じ、好きであって欲しい。「いいもの」を感じる心に敏感であって欲しい。そんな願いを持っています。音楽でお腹はいっぱいにならないけれど、音楽で雨風を防ぐことはできないけれど、現在も「音楽」が存在する以上、「音楽」には大きな力があると思っています。

私は演奏を続けながら、人数はそう沢山ではないけど、ご縁で結ばれた生徒さんの未来の為に精一杯務めていきたいと思います。自分が演奏を続けることが、「教える」ことに繋げると確信をもって言えます。

なんて書いていたら眠れなくなりそう。笑
先生の役割、ただその場の技術を伝えるだけでないこと。
引き続き、心します。

師匠と出会い、師匠の言葉に心うたれ、その想いを胸に今の自分があります。
その出会いは私にとっての人生の宝物。
皆さんのピアノの先生、師匠との出会いが一生の宝物になりますように。

by chikako-kokachi | 2015-01-16 02:03 | ピアノ講師

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