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ピアニスト&ピアノ講師 村田智佳子のブログ

ピアノ弾きの日常、想い、ロシアのこと、レッスンのこと、コンサートのことを綴っています♪

【ピアノの探求】コツっと入るところ

2015年はブログももう少し充実していけたらと思っています。




2009年3月、このブログを始めた時は、正直、誰に読んでもらおう、というのではなく、ひっそりと自分の日記の様にいつか読み返して、こんなことがあったなー、と振り返る為に書いていました。




あれから約6年ですか。
こんなに続いていることにもびっくりですが、お陰さまでアクセスも増え、その皆様の「検索ワード」を見て、思うところがありました。自分の為に始めた日記に、微力ではありますが、少し新しいカラーを加えて、より皆様の為になる情報、というと大げさですが、その悩みの解決のきっかけになるような意見を発進していけたらと思います。




(もちろん、日記のような何でもない文章も継続予定です!笑)





【弾くこと】(ソロ、デュオ、伴奏)は【教えること】にも繋がります。
こうした中で思うことを【ピアノの探求】と致しまして、あくまで私の意見、想いですが、列ねていけたらと思います。



【ピアノの探求】第一弾、コツっと入るところ。




ピアノは鍵盤に触れれば音がでます。
ですが、その触れ方によって打楽器にも弦楽器にもなります。
レッスンを受けていると「同じピアノなのになんで先生が弾くとこんなに美しいのだろう。。」とがっかりしたことが多々あります。
様々な方が演奏される発表会などでもそうですよね。
同じピアノなのに、全く違ったように聴こえる。ピアノを始めたばかりの子でさえも違いますね。体格など、もって生まれたものもその原因ではありますが、これはどうしようもないことです。

私がロ


シアの先生について多く言われた言葉の1つに「スイッチ オン!」というフレーズがありました。




要するに、キラキラと明かりがついた音。
明かりのスイッチをオンにすることです。




その為には「指先の感覚」と「耳」の連係の瞬時の判断が大切であることを学びました。
この2つの箇所の連係が芯のある音を奏でます
まずは自分自身がこの感覚に気づくこと。



和音の中で、キラっとさせたい音(例えばメロディーのソプラノ)の指先のタッチは明らかに他の指のタッチの感覚と違います。
コツっとうまく響くところが必ずあるはずです。
音量の問題ではなく、弦が気持ちよく響くところです。
鍵盤の底でこのコツっとしたところにしっかり入った音は、芯のある立体の丸い響きとなり、気持ちよく空中を飛んでいきます。




これは16分音符などの早いパッセージでも同じです。
1つ1つの粒に芯のある立体の丸い響きがついていると、充実した響きがうまれます。



どうせ弾くなら、お客さんの心まで届くような音楽を奏でたい。
その為にピアノという体全体を自由に解放してあげて、響き豊かな芯のある音をお届けしたいものです。
それが生演奏の醍醐味だと思うのですが!



空気の振動をより多く活用する為に、「コツっとはいる場所」を見つける「指先の感覚」と「耳」、これはとてもとても大事な見つけものだと思います。

by chikako-kokachi | 2015-01-09 08:20 | ロシアメソッド