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ピアニスト&ピアノ講師 村田智佳子のブログ

ピアノ弾きの日常、想い、ロシアのこと、レッスンのこと、コンサートのことを綴っています♪

週末の本番&コンクール

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先日の週末は大忙しでしたが、とても充実した時間でした。
まず土曜日はバス歌手岸本力先生の門下生によるコンサートで、モスクワ留学の先輩でありますバス歌手さんの伴奏をさせていただきました!岸本先生は、ロシアの声楽曲をずっと研究されており、昨年は「プーシキン・メダル」(ロシア文化勲章)受章、また平成22年度文化庁長官表彰等を受賞されています。(詳しくは先生のHP←より!)

ということで、門下生の皆様もロシア歌曲、ロシアオペラの曲が沢山並んでいました。とっても懐かしかった。「あーこの曲、向こうでやったなーー、聴いたなーー」というものがいっぱい。個人的にはやはり、チャイコフスキーやラフマニノフのロシア歌曲、ピアノパートの歌への絡みが絶妙な作品が多いなーと思いました。聴いてるとあまりに音楽が綺麗に流れているので易しそうなのですが、ピアニストは実は意外に細かい作業してるんです。笑。聴こえてくる音楽以上に、弾くのは大変。でも、だからこそ素敵な絡みになっているのでしょうね。もっともっと、ロシア歌曲が広まっていったらいいのになーと願います☆いやー、素敵な時間でした!お世話になりました!

そして日曜日はコンクール。
今年は審査には参加できなかったのですが、小学生部門全部、中学生部門の途中までを会場で聴いていました。こちらのコンクール「こまば会」ですが、発表会形式のコンクールで、その空気感が好きです。どちらかというと、コンクールに関して特別な思いはありません。ただ競うだけであったり、その年齢に合わない曲を長時間かけてコンクールの為だけに練習したり、なんだかただ先生に言われたことをコピーするだけの機械的演奏だったり、そういった為のコンクールにはあまり惹かれません。ただ、素敵なホールで、状態の良い綺麗な音、響きのするピアノで、お客様のために今できる音楽を精一杯披露する場として、また様々な曲を仕上げていく過程の目標として、コンクールを活用する方法はありなのかな、と思っています。自分もロシアに居た頃、コンクールをそういう場として用意していました。この「こまば会」のコンクールは自由曲であり、また堅苦しいコンクールコンクールした空気もなく、お客様の拍手もあり、ホールもピアノも素敵で、先生方の講評も頂けて、コンクールのコンセプトにとても賛同できるものでした。

少し前置きが長くなってしまいましたが、さて、演奏は!
昨年よりもレベルUPの演奏が続いたように感じました。
選曲も様々で聴いていて面白かったです。詳しい感想はさけますが、講師として想うところは沢山ありました。自分の信じている音楽、導きの軸を確信したり、はたまた、もっとこうしたらより夫々の子達が伸びていくのではないか、という新しい視界も開けてきました。手前味噌ですが、私の生徒さん達のこの夏の努力は拍手ものです。ご両親様のご協力に感謝です。さらに年月かけて、一緒に素敵な感性を育てていきたいな、と笑顔で思いました。やはり、自分の生徒さん達はかわいい!!笑!!

沢山の愛情と素晴らしい音楽を、縁合って出会えた皆に注いでいけたらと思います!
楽器の鳴り、フレーズの見つけ方、歌い方、想像力、耳で自分の音を聴くこと、和声感etc、もちろんテクニックもだけど、伝えたいこと沢山。笑!それは私自身の演奏でも研究していることです。みんなの人生のどこかで、いつか少しでも音楽が助けになってくれたら私はとても幸せです。お疲れさまでした!!
by chikako-kokachi | 2013-08-27 15:52 | ピアノ講師