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ピアニスト&ピアノ講師 村田智佳子のブログ

ピアノ弾きの日常、想い、ロシアのこと、レッスンのこと、コンサートのことを綴っています♪

なぜピアノを習っているのか

演奏のことばかりが続いてしまったのですが、こうして自分が弾くことに関わって色んな刺激を受けると、「教える」ということに関して、いつも様々な想いが胸のうちにあります。




これだけ沢山のピアノ人口。
これだけ沢山のピアノの先生がいらっしゃるなかで、自分と出会った生徒さん達に、何ができるか。
(実際には生徒さんから教えてもらうことも沢山です)




皆さん、どうしてピアノを習い事の1つとしているのでしょう。
べつに学校の義務教育と違って、やらなくてはいけないことではないですし。
毎日遊ぶ時間減らして、練習もしなきゃいけない。
かといって、将来確実に職に繋がるわけでも何でもない。
では何故?




自分のことを思い返すと、ただ単純に好きだったからです。
なんかどんどん挑戦したくなって、どんどん色んな曲を知りたくなった。
いつかもっと頑張って、あの先生みたいに演奏家としてやっていきたなーって夢みたり、だから必死にその時その時の先生の言うことに耳を傾けていた記憶があります。
一生懸命聴いて、練習したら、もっと先におもしろいことがあるのかもと。





まずはピアノが、音楽が好きになって欲しい。
そしてピアノの音ってすっごく美しいよ、って感じてほしい。





進度に個人差があるのは問題でなく、いい音楽に触れて、いい音を聴いてもらって、なんだ、ピアノって綺麗な音、色んな表現ができるのね、って真剣に向き合ってほしいな、と思うのです。
そして存分に感じてほしいのです。
そういう感じる心は、いつか人の気持ちをくんであげられるような優しさに繋がるかもしれない。
色んな想いをした時に、逆にピアノにその想いを託すことが救いになるかもしれない。





なんて。
大げさですかね。
でもそう思っています。
ただ弾ければいい、指が動けばいいなんて、音楽がかわいそうです。




なんでみんなはピアノを習っているのか?




私達も常に問い続けて向かわないといけない。
そしていつも隣でいい音楽を聴かせてあげる重要な役目。
一番近くで接している音楽家は、その子の先生ですから。

by chikako-kokachi | 2013-07-18 13:42 | ピアノ講師