指揮者の先生の言葉〜責任と覚悟
2017年 06月 09日
グッときた言葉があります。
ある指揮者の先生がおっしゃった言葉。
「僕の求めている音楽を表現してください。それが音になって、それで結果がでなかったらそれは全て僕の責任です。」
(注 言葉1字1字がそのままではありません)
先生が求めたことを音にすることが出来ない時は、歌い手、ピアニストの力不足であり、でも、演奏者が先生の求めている音楽を奏でることが出来て、結果が出なかった場合には、その全責任は自分にある、という強い言葉。
すごいです。
ご自身の音楽に自信がないと言えない。
さらに、もっと重要なのは、歌い手さん達を絶対的に信用していないと言えないことだと思う。
この方たちなら自分の要求する音楽を必ずやり遂げてくれる
という信頼感。
そしてそれに応える歌い手さん。
たぶん、まさに、演奏者の心に火をつけた言葉だったと思います。
♪♪♪♪♪
もちろん、音楽はだれかの指示で創られているものではなく。
でも、合唱のようにみんなで何かをつくる時には、その築いていく音楽の向かう方向、イメージが揃っていないと、どんなに一人一人がそれぞれの思ういい音楽を目指したってまとまらない。
指揮者とは、やはりすごい。
演奏者がその人についていきたい、と思える音楽性を持っていて、さらにこの人にならついていける、と思わせてくれる人間的魅力を持ち合わせている人。
♪♪♪♪♪
この言葉にハッとしてピアノを教えている時の自分の覚悟を考える。
先生ほどの責任と覚悟を持って自分の音楽と向き合っているか。
そしてそれを信頼して伝えているか。
(それぞれの状況に合わせてではあるけれど)
言葉の力はすごい。
心にぐさっときたこの言葉はきっと一生胸の中に残っているな、と思いました。
そういう先生に出会えたことに感謝。
人との出会いが人生を変えていくと思う、今日この頃であります。
♪♪♪♪♪
昨日の小田原城。
菖蒲が見頃。
美しい。
紫陽花は来週の特別練習の日に見頃になりそうな予感です。
こんな美しい場所を通って向かう練習会場。
心が癒されます。
きっと音楽もこういう自然の美しさと共感し合える場所があると思う。
by chikako-kokachi
| 2017-06-09 07:52
| 音楽 その他