【ピアノの仕事】成功と幸せの関係
2017年 05月 25日
【ピアノの仕事】として、これから音楽(主にピアノ)を仕事にしていきたい方々に向けて発信していけたらと思います。
例によって自分の想いをお家の独り言のように書いているだけなのですが、もし悩んでいる方がいらして、ちょっぴりでも何かヒントになるようなことに繋がったらな、という気持ちで書きます。
あくまで自分の経験からくる想いです。
決してそれが絶対ではありません。
ピアノの仕事ってどういうことなのだろう。
ピアノで生きていけるのだろうか。
ピアノ弾きの生活ってどんな感じ?
など。
これからピアノの道に進みたい方
ピアノの道にいるけれど苦しい方
ピアノ弾きの生活、想いに興味がございます方
もしよろしければご覧ください。
第1回目だし、もっと具体的なことから、と思ったのですが。
まずはここ数年よく考えていることをテーマにしてみました。
こういったベースみたいなものを確認することで自分が救われたことがあったので、始めに書きとめておこうと思いました。
♪♪♪♪♪
何をもって「成功」というのか
ピアノの道に進んだからには、“コンサートピアニスト”が「成功」ですか?
音大の教授になったら「成功」でしょうか?
違うと思います。
ソリストピアニストとして、CDを出したりコンサート活動をする人
伴奏者として、プロアマ関係なくコンサート活動する人
学校で音楽を教える先生
音大で専門を教える先生
小さな子にピアノの導入を教える先生
大人の趣味の方にピアノを教えている先生
音楽家を育てるピアノの先生
音楽療法士
クラシックピアニスト
ジャズピアニスト
スタジオミュージシャン
アレンジャー
シンガーソングライター
もっともっと細かく分けたらさらにさらに沢山の選択肢が
ピアノの道を選んだ先には多くの選択肢があります。
何をもって「成功」とするかなんて分かるはずがない。
大事なのは、自分が幸せを感じることのできる環境でピアノと、音楽と向き合っているかだと思います。
周りのこと、世間の目を気にしていたら、“音楽そのもの”に向かう本来の目的が、何かもっと違う事に侵入されてしまいます。
♪♪♪♪♪
そもそも“音楽”を“仕事”と考えることに抵抗があるかもしれません
“芸術”は“お金”じゃない、という意見もあるでしょう
“音楽”そのものに真剣に向き合えば向き合うほど、その想いが強くなると思います。
レッスン代の設定に躊躇したり
ピアノを弾いてお金を頂くことに慣れなかったり
“お金”“仕事”という概念から離れたときのほうが、純粋に音楽を楽しめたり、幸せを感じることがあるかもしれません。
責任がなくなるから。
ピアノをお仕事にするには音楽のことだけでなく、「責任」があります。
♪♪♪♪♪
まず、ピアノ(音楽)と自分の関係がどういう状態であれば自分が幸せかを考えます。
1、お金をいただいて仕事としてプロの道を選ぶのか
2、音楽以外の仕事で生活をし、“責任”の少ないところで音楽と向き合うか
1のように、お金をいただいて仕事としてプロの道を選ぶ場合には、“成功”を勘違いする道に進まないよう。
より真剣により丁寧に“音楽自体”に向き合っていかないと本末転倒してしまうように思います。
音楽の世界に“成功”なんてものはなく
あるとしたら、自分がその音楽との関わり方に、どれだけ“幸せ”を感じることができるか、だと思うからです。
もしかしたら“幸せ”を感じる場所は、時とともに移りゆくかもしれない。
それは真剣に向き合っているが故だと思います。
人は進化するので。
また、2のように、むしろ音楽を仕事にしないで、かかる責任の少ないところで、ひたすら音楽に打ち込む道に幸せを感じる方もいらっしゃると思います。
まずは、どちらの向き合い方が自分にとって幸せなのかを考えて、覚悟を決める。
♪♪♪♪♪
音楽の道に“成功”があるのではなく
音楽とどんな風に向き合えたら自分は“幸せ”を感じるのか、を知ること
もし万が一“成功”という言葉があるなれば
その人にとって“幸せ”だと思える場所で音楽と向き合っていることが、“成功”かもしれません
自分の心にまっすぐに
どんなピアノ弾きになりたいのか
どんな風に音楽と関わっていれたら幸せなのか
世間の目は関係なく、自分自身との対話
音楽の道を選ぶということは、その道が人生に深く影響を与えます。
(なんの道でもそうですが)
いいバランスで共存できる場所を自ら切り開いていくのです。
“成功”の勘違いだけはしないよう。
自分が辛くなりますから。
by chikako-kokachi
| 2017-05-25 00:08
| 音楽 ピアノ